よく取材されてます [読書]

相手になめられない交渉術
1ページ目から、いきなりの誤植が興醒め。
「ベイルートの首都レバノン」じゃなくて、「レバノンの首都ベイルート」だろ・・・頼みますよ。
本編は細かい表現が多いので、他のミスプリント群も目立って見える。
校正まできちっと出来なかったところは残念。
_____________________________________________________________総合商社を中心とした通常業務(とはいっても日本で働く我々にとっては異常)から、政府関係者、トレーダーの一歩踏み込んだヤバイ仕事まで。
日本へどうやってエネルギー資源が供給されているのかが話の根幹。
商売人が利権、利潤のために切った張ったを展開。
お互いのビジネス戦略が絡み合い、三方良しとなるか?はたまた抜け駆けされて足元をすくわれるか?1から10、プロジェクト開始から終了の段取りまで、流れが決まっているわけではなく、各社"オレに仕切らせてくれ"と未開拓地を切り開く。
そこには成り行き以外にも、策略や謀略の類が仕掛けられていて・・・各自が育てあげてきた我が子のようなプロジェクト。
いったい、いつどこでぶつかり合うのか?
エネルギービジネスを通して描く21世紀
著者の小説は、「巨大投資銀行」に続き2作目。
率直に言うと、後半はどこまで理解出来たか、自信がない(笑)。
「巨大投資銀行」は、金融の世界を通じて、バブル前夜から、その崩壊までの時代を描いたもので、すでに「歴史」になった時代のことだったからなのか、スムーズに読めたのに較べると、今作はエネルギー問題そのものの見通しの難しさからか、エネルギービジネスのスキュームの複雑さからなのか、今現在のことだからなのか…、とにかく後半は難解に感じてしまった。
下巻の3分の1を、苦手な数学の授業を受けているような気分で、とにかくも読み切ることができたのは、やはり作品の持つ力ゆえだろうか。
私のように金融、経済にあまり詳しくない方は、「巨大投資銀行」を読んでからの方が、分かりやすいと思う。
少なくとも、下巻の3分の1位までは、物語を楽しめるはずである。

よく取材されてます
小説自体のストーリー性は並だと思いますが、描写の仕方が素晴らしいというかリアリティーが感じられてすごいです。
商社とかトレーディングに興味ある人には面白いと思います。
エネルギー(上)黒木 亮

アニエスベー かごバッグ


共通テーマ:

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。