音色は心地よかったです/体重 [音楽]

五嶋龍のRyu Goto
音色は心地よかったです

五嶋龍さんは時々テレビで見かけるので気になっていましたが、
きちんと演奏を聴くのは初めてでした。

クラシックに詳しくないので 好みの話になりますが
音色は心地よく耳に入ってきて
所々情感を感じる演奏でした。

けれども、技術的な未熟さ、音程の不安定さが
どうしても引っかかってしまいます。

今後の飛躍を期待します。

新鮮な演奏

五島竜さんのリサイタル曲CD。リスト・パガニーニのラ・カンパネラからサラサーテのカルメン幻想曲まで、代表的なバイオリン作品を中心に収録されており、バイオリンの魅力を堪能できる、典型的なバイオリニストのソロCDだ。非常に高い演奏能力を遺憾なく発揮しているが、録音されている音にエコーなどのエフェクトが少し掛かり過ぎている印象があり、その音響効果はヴィターリのシャコンヌなどでは楽しむことが出来るが、他の作品では細かい音色の変化や、ニュアンスが分かり難くなっている。そこは非常に残念だ。それもあって五島竜さんの演奏の表現が乏しいという他のレビューに見られる意見は必ずしもこのCDからだけでは詳しくは分からない。

一概には言えないが、表現が乏しいのではなく、すっきりと軽めに演奏するのは彼だけではなく、最近の演奏者に共通している傾向だと思う。作曲家の意図に合わないと思われる演奏は避けなければならないという考えが浸透しつつあるので。それから、クライスラーやヴィターリなどの有名な曲を演奏するのは曲を聴く手にすでに理解されているので、若手はそれを上手く聞かせるのに基本的に苦心するものである(クライスラーはそれでもとても良く仕上がっているが)。比べ、タケミツやルスラフスキは圧巻させられるような出来だ。よって彼の演奏が「未熟」であるというような他のレビューの意見は若干浅薄であるように感じる。そうではなく、むしろそれが彼の演奏法であり、個性的で現代的な表現法であるという理解が先行した方が良い。

さて、演奏自体は良い。難解な技巧曲をいとも簡単に弾いてしまっているような印象があり、彼の人間性や芸術的性格が見られ、一つ一つの楽曲が新鮮に楽しめるように仕上がっている。そしてなにより、日本人の演奏による武満徹の悲歌が聴けるのはとても素晴らしい。

残念

ヴィターリのシャコンヌが大好きなのでこのCDを聴いてみましたが、

うーーーーーん・・・・・・・

ハイフェッツと同じオルガン伴奏、同じカデンツァの楽譜なので
ついついハイフェッツと比べてしまうのも可哀想なのですが、
贔屓目に聴いてみても少し、いや、かなり苦しい。
甘ったるいというか、全体的に自己主張が感じられず、
「17歳の勢いのある少年」の姿がまったく見えない。

あいにく少年の頃の彼を知らないので
「よくがんばりました☆」的ご祝儀評価はつけられません。
だから少し辛口。ごめんね。

Ryu Goto


体重計


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